「維新」政治と民主主義
分断による統治から信頼でつなぐ自治へ
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山口勝己 著
定価(本体1,800円+税)
2023年10月30日発行
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【内容紹介】
大阪で都構想反対を担った経験から維新政治の本質的問題を分析する。万博をめぐる迷走、IRカジノ頼みの成長戦略の実態を明らかにし、「自治」をキーワードにポスト維新政治への展望を考える。
【著者紹介】 1959年、大阪市生まれ。1983年、大阪市に就職。就職直後から組合活動に参加。2012年、大阪市を退職し、組合活動に専念。2016年、自治労大阪府本部執行委員長。2019年、大阪府地方自治研究センター副所長。
【目 次】
序 文 ⅰ なぜ刊行を思い立ったか ⅱ 本書の構成と基本視点 1章 橋下知事時代(2008年1月~2011年10月) 1 橋下・大阪維新の胎動期 2 民主党政権の消長と大阪維新の会の誕生 2章 橋下市長・松井知事時代(2011年11月~2015年10月) 1 「大阪維新の会」の誕生と教育行政、組合活動への露骨な介入 2 大阪都構想第1回住民投票の実施と「否決」 3 住民投票をめぐる投票運動の分析と住民投票制度の問題点 4 第2次安倍政権の成立と世界で巻き起こる反貧困・反緊縮運動 3章 松井知事・吉村市長時代(2015年11月~2019年3月) 1 第2次法定協議会の膠着から脱法的出直しダブル選へ 2 ブレグジッドの成立、トランプの登場、森友学園問題の浮上 4章 吉村知事・松井市長時代(2019年4月~2023年3月) 1 都構想住民投票で再度の「否決」と吉村知事のコロナ対応の問題点 2 コロナ・パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相銃撃事件 5章 「夢洲・万博・IRカジノ」と国政政党としての維新 1 維新の今後を占う二つの課題 2 夢洲・万博・IR カジノ 3 維新の国政政党への挑戦の軌跡 6章 維新vs.反維新の政治構図を超えるために 1 第4回大阪ダブル選挙および統一自治体選挙2023結果分析 2 「反維新」勢力の形成過程とその弱点 3 維新政治が続く中、私たちに何ができるか あとがき 参考資料 資料1 関連年表 資料2 維新府政・市政に制定された代表的条例 資料3 「大阪の自治を考える研究会」発行のブックレット目次
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