|
【内容紹介】
第一次大戦時ドイツ軍俘虜の姫路・青野原収容所での生活と音楽活動を当時の新聞や残されていたコンサートプログラムからアプローチ
【著者紹介】 岩井正浩 1945年高知県生。神戸大学名誉教授(Ph.D)。音楽人類学専攻。東京芸術大学研究員、ハンガリー・リスト音楽院研究員、国立民族学博物館共同研究員、徳島県文化財保護審会委員を経て、現在、日本民俗音楽学会会長、『『板東俘虜収容所関係資料』ユネスコ『世界の記憶』』調査倹討委員会委員。『徳島賞』(徳島県 2016年)、『地域文化功労賞』(文部科学省 2019年)受賞。研究分野は本研究の他に、高知よさこい祭り、四万十川流域のくらしと音楽、黒潮の民のパフォーミング・アーツ。
【目次】 口絵写真 目次 凡例 はじめに
第一章 中国青島から姫路へ﹇一九一四年]
(1) 第一次世界大戦の勃発[一九一四(大正三)年]
(2) 日本の参戦(一九一四年)
1 日本参戦への道
2 青島攻撃とドイツ
(3) 諸規則の制定・収容所の設置(一九一四年)
[第一章註:中国青島から姫路へ]
第二章 姫路収容所の生活㈠[一九一四(大正三)年]
(1) 収容所の設置・配属(一九一四年)
1 収容所の設置
2 収容所への配属
(2) 青島陥落(一九一四年)
1 ドイツの降伏
2 祝賀に沸く
3 アメリカ、イギリスと中国の反応
(3) 俘虜移送(一九一四年)
1 俘虜の到着と収容所開設
(4) 収容所生活(一九一四年)
1 俘虜の昨今
2 姫路城登閣と市内散歩
3 各収容所情況
(5) 俘虜の遊興と問題行動(一九一四年)
(6) 降誕祭(聖誕祭=クリスマス)を楽しむ(一九一四年)
[第二章註:姫路収容所の生活㈠]
第三章 姫路収容所の生活㈡[一九一五(大正四)年]
(1) 俘虜の労役・技術への関心と期待(一九一五年)
1 俘虜の労役―①
2 俘虜職業調査
(2) 逃亡・処分・待遇(一九一五年)
1 俘虜の逃走・懲罰等㈠
2 俘虜の暴行事件
(3) 俘虜の生活・郵便など(一九一五年)
1 俘虜の郵便事情
2 再び労役・俘虜の技能利用をめぐって
3 俘虜の追放
4 俘虜の外出・散歩
5 俘虜訪問願出
6 音楽活動と生活
第四章 姫路から青野原へ[一九一五~一七年]
(1) 青野原移転(一九一五年)
1 新天地、青野原へ
(2) 俘虜の逃亡・懲罰等㈡(一九一六年)
1 俘虜の情況報告
(3) 青野原収容所の生活(一九一六年)
1 収容所概要。外出・散歩
2 コレラの発生・ジーメンス
3 俘虜の生活、楽しみ方・ペストの流行
4 俘虜の労役②
5 俘虜名簿の送付とドイツの没落
[第四章註:姫路から青野原へ]
第五章 青野原の生活、そして休戦へ [一九一八(大正七)年]
(1) パン焼き・生活(一九一八年)
1 ドイツの日本観と窮乏
2 シベリア出兵(一九一八年)
3 俘虜の労役③
4 俘虜間の軋轢・自殺・死亡
5 パン焼き竈の設置・俘虜特種技能者
6 音楽会・秋祭り
(2) 講和・休戦・解放・移送(一九一八年)
1 移送
2 休戦・講和
3 街は休戦、そして歓喜に沸く
4 『俘虜生活ニ現ハレタル独逸国民性』(青野原)(抜粋)
(3) 展覧会・製作品の販売など(一九一八年)
1 展覧会の開催
2 展覧会開催に関する新聞記事
[第五章註:青野原の生活、そして休戦へ]
第六章 ドイツの敗戦、そして解放へ[一九一九~二○(大正八~九)年]
(1) 俘虜の生活、感冒の流行(一九一九年)
1 流行性感冒の発生
2 コレラの再発・在留ドイツ人の降誕祭
(2) ドイツ敗戦と俘虜の帰還(一九一九年)
1 俘虜の就職
(3) 解放・帰還へ(一九一九年)
1 記者の見た青野ヶ原
2 帰還船で
3 解放に関する陸軍省通達
[第六章註:ドイツの敗戦、そして解放へ]
第七章 文化活動:スポーツ・演劇・音楽
(1) スポーツを楽しむ
(2) 演劇上演
(3) 音楽活動
1 俘虜が奏でた楽器類
[第七章註:文化活動スポーツ・演劇・音楽]
第八章 コンサート・プログラム
(1) 演奏期日入りのコンサート・プログラム
(2) 年月日不明のプログラム
(3) 帰還船船上コンサート
[第八章註:コンサート・プログラム]
[個人等所蔵掲載写真出典一覧(加西市提供)] おわりに [著者紹介]
|
|