コミュニティ・ガバナンスにおける自治体職員の役割
″地域密着型公務員″としての「地域担当職員制度」
宇佐美淳 著
定価(本体3,500円+税)
2023年3月20日発行
コミュニティ・ガバナンス
【内容紹介】
より住民に近い立ち位置で地域コミュニティが抱える課題を早期に把握し、行政内の各部署間の調整を行い、
地域コミュニティにおける各種活動の支援等を行う「地域担当職員制度」の導入・活用について事例分析を通して考察する。

【著者紹介】  宇佐美淳
 1983年山梨県甲府市生まれ。
 山梨大学教育人間科学部卒業、首都大学東京大学院社会科学研究科法学政治学専攻法律学分野博士前期課程修了、山梨学院大学大学院社会科学研究科公共政策専攻修士課程公務特待生修了、法政大学大学院公共政策研究科公共政策学専攻公共マネジメントコース博士後期課程修了。博士(公共政策学)。専門は行政学・公共政策学・地方自治論。
甲府市役所職員を経て、現在、公益財団法人山梨総合研究所研究員、法政大学大学院公共政策研究科兼任講師、及び昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。
 主な著作に、『山梨ならではの豊かさ~地方が注目される時代へ~』(共著、ぎょうせい、2022年)、『自治体政策学』(共著、法律文化社、2023年刊行予定)など。

【目次】
第1章 「地域担当職員制度」の現状把握と概念定義
 第1節 考察の前提となる用語の定義
 第2節 全国アンケート調査結果から見た導入状況と活動実態
 第3節 小括

第2章 “地域密着型公務員”としての地域担当職員
 第1節 第一線職員論(Street-Level Bureaucracy)からの視座
 第2節 “Street-Level Bureaucracy”に関する国外先行研究の整理
 第3節 第一線職員論に関する国内先行研究の整理
 第4節 専門職としての医療福祉職と一般行政事務職の「専門性」と「裁量性」
 第5節 政策ネットワーク論から捉える
 第6節 小括

第3章 事例分析
 第1節 先駆的取組としての千葉県習志野市の事例
 第2節 大都市のまちづくりにおける事例
 第3節 農山漁村部の地区防災における事例
 第4節 職員の負担軽減に取り組む事例
 第5節 大規模災害の被災地における事例
 第6節 広域的自治体として取り組む事例
 第7節 活動の重点を地域コミュニティに移した事例―山梨県甲府市の事例
 第8節 コロナ禍の地域コミュニティにおける自治体職員の役割
 第9節 「地域に飛び出す公務員」(「地域公務員」)に関する取組との比較分析
 第10節 理想とする「地域担当職員制度」
 第11節 行政協力制度と「地域担当職員制度」との関係性
 第12節 小括