地方自治ジャーナルブックレット No.56
翼賛議会型政治・地方民主主義への脅威
地域政党と地方マニフェスト

高寄昇三 著
定価(本体1,200円+税)
2011年6月15日発行
翼賛議会型政治・地方民主主義への脅威
現在の地方政治は、河村名古屋市長、橋下大阪府知事、竹原前阿久根市長に代表される、3人のポピュリストによって、激動の渦中に、投げ出されました。
これらポピュリスト政治は、戦後、保守独占の利権型政治、革新自治体の政策型政治、住民運動の告発型政治とは異質の、大衆扇動型政治です。
そのすさまじい破壊力は、大阪府・市議選挙でも、遺憾なく発揮されました。

首長ポピュリズム改革は、性急な上からの強権的な変革であり、市民的政策討議を十分にふまえた創造的破壊ではありません。

首長新党のポピュリズムの脅威にどう対応していくのか。
本書は、現実の問題として、大阪都構想をめぐる大阪府・市の統一地方選挙のマニフェストを素材に、地域政党、地方選挙・ローカル・マニフェストの課題について論及し、地域民主主義成長への戦略を描いています。

目 次

はしがき

一 地域政党と地方政治の変貌
 1 地域政党台頭の背景と課題
 2 首長新党政策の検証と評価
 3 首長新党と二元代表制の動揺
 4 首長主導型地域政党の危険性

二 地方選挙とローカル・マニフェスト
 1 ローカル・マニフェストの効用
 2 大阪地方選挙と政党マニフェスト
 3 マニフェストと大阪都論争の空転
 4 「減税日本」と減税政策の検証
 5 ローカル・マニフェストの再編成

三 地方政治再生と自治体改革
 1 自治体改革の視点と処方箋
 2 地方議会改革の核心と構図
 3 市民主権と住民投票の再生



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