地方自治ジャーナルブックレットNo.43
分権改革と政治改革
自分史として
西尾勝 著
ISBN4-8755-477-X C3030 定価(本体1,200円+税)
2006年10月4日 初版発行 発行者 武内英晴 発行所 株式会社 公人の友社
今日は、「分権改革」にかかわってきた私が、更に「政治改革」にまで手を広げて、
いわば二股掛けた運動をし始めているのですが、それはどうしてかという「自分史」を
皆さんにお話し申し上げることにもなります。
(「はじめに」より)
[もくじ]
1 「分権改革」は「行政改革」の流れと「政治改革」の流れの合流点で生まれた
1 「行政改革」「政治改革」そして「分権改革
2 分権改革の起点
3 分権改革の「政策の窓」を開いた二つの要因
4 村山内閣による「地方分権推進委員会」の人選
2 地方分権推進委員会の基本戦略
1 地方六団体の支援を背景に国の省庁と折衝
2 予想外の中途での戦略変更 ―市町村合併の同時進行にゴーサイン
3 「内閣の勧告尊重義務」はどのように働いたか
3 戦後日本の議院内閣制における「閣議決定」の仕組み
1 「省庁間折衝」による全省庁の合意の形成
2 政府与党間折衝
3 事務次官等会議 ―各省庁は拒否権を保有
4 閣議決定
4 地方分権推進委員会の二つの挫折
1 第一の挫折 ―第5次勧告
2 第二の挫折 ―国庫補助負担金の大幅縮小と税源移譲
3 「世紀臨調」への参画を決意
5 その後の「政治改革」の流れ
1 橋本行政改革
2 小沢構想
3 最も重要なのは、橋本行革による「内閣機能の強化」
4 小泉内閣が「橋本行革」の成果を活用
6 「三位一体の改革」は第二次分権改革、「道州制」は第三次分権改革の要
1 道州制とは何か
2 第 次地方制度調査会の「道州制答申」をどう受け取るべきか
おわりに
【資料1】首相主導を支える政治構造改革に関する提言
【資料2】地方制度改革とこれからの都道府県 〜「道州制」についての私見〜