自治体政策マン苦闘の軌跡―神戸都市経営の思想と戦略
高寄昇三 著
定価(本体3000円+税)
2022年6月1日発行
自治体政策マン苦闘の軌跡
【内容紹介】
 本書は自分史の視点からみた、都市経営の思想・政策・実践論である。これまで著者は神戸市の都市経営の実態を論じてきたが賞賛と非難の渦中にあった。そのため都市経営の実像を伝えるには政策感覚をもつ個人をベースとする政策・実践論がもっとも説得力があるのではないか。
 それは自治体経営における政策論争などにあっても、市民サイドの底辺からみると、観念論・イデオロギーに惑わされることなく適正評価ができると痛感した。あらためて自分史から都市経営・自治体運営の最適化を追求したい。


【目次】

第1章 孤軍奮闘の係員時代
地方公務員の虚像と実像/新任研修と意識改革/財務課落第生の追放劇/「イベント」プロモーター/開発調整と現地総合性/人事政策の欠落と勤務評価の欠陥/財務課予算兼雑用係/「なんでもやる」企画課/市町村合併騒動の顛末

第2章 悪戦苦闘の係長時代
税務行政と人事給与問題/都市間調整と行政実績/海外視察の刺激効果/素人・税制課調査係長/虚構の大都市擁護運動

第3章 混迷模索の主幹・参事時代
都市経営擁護論の展開/第2秘書・広報課の役割/外部審議・調査会への参画/公共デベロッパー論争/第2調査・市民課/研究・調査活動の拡大

第4章 革新自治体と政策型都市経営
革新自治体の政策実践評価/革新自治体と低公害車推進/宅地開発指導要綱の政策的根拠/東京都銀行税訴訟への評価

第5章 都財政危機と革新自治崩壊
革新自治体崩壊の構図/財政危機と美濃部都政/自治体減量・効率化の争点/自治体再生と地方の時代/起債許可と赤字再建団体/給与削減と天下り統制論/財政再建と行政改革論争/国土構造と地域振興策

第6章 都市経営の変貌と市長の選択
都市経営と財政健全化戦略/戦前市長と都市経営の実績/戦後市長と政権継続の紛糾/政策決定最適化と政策検証/都市経営活性化の群像/複合経営への変貌/戦前都市経営の成功と破綻/市長主導型経営の危険性/都市経営行政風土

第7章 研究所創設と都市経営の政策化
都市問題研究所の創設/宮崎賞創設と国際機関誘致/民間助成研究と市政貢献/研究所機能拡大と波及効果/NIRA公募研究と政策提言/文書館と市史編集

第8章 都市づくりと波乱の自分史
湊川付替工事と西部耕地整理/大学講義と都市問題/因縁の区画整理と反対運動/阪神大震災と被災体験/学童集団疎開と中高生時代/県庁勤務と都市計画最前線/甲南大学転身と学生就職指導/震災区画整理と住民負担

第9章 阪神大震災と政策検証
阪神大震災と都市経営批判/生活・住宅再建の再編成/事前防災・事後振興の政策検証/救助・復興政策の複眼的評価

第10章 都市経営の思想と探究
都市経営研究の系譜/都市経営思想と都市経営史/藤田賞と経営科学文献賞/大都市制度史と都市経営実践論

第11章 都市経営の衰退と地方政治の劣化
政権交代と都市経営の凋落/都市問題研究所廃止の悲劇/縮小都市神戸の活性・再生策/最後の挑戦・大阪都構想へ反対

参考文献・著者著作論文・行政資料等



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