都市政策フォーラムブックレット No.3 都市の活性化とまちづくり −制度設計から現場まで− |
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首都大学東京 都市教養学部 都市政策コース 監修 定価(本体1,100円+税) 2009年3月10日発行 |
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本ブックレットは、平成20年度都市政策コースの「プロジェクト型総合研究」の授業にお招きした外部講師の講義録を編集したものです。本授業は、本コースの特徴的科目として位置づけられるものであり、毎年、現代都市が抱えている政策課題をとりあげ、これを研究テーマとして1年間をかけ総合的に研究するものです。本年度は「都市の機能再編と活性化」を取り上げました。 講師の先生の皆さまには、国、民間、地方自治体のそれぞれの立場から、最先端の取り組みをご講義いただきたいとご依頼申し上げました。 第一章の「都市の活性化をめぐる制度設計」は、都市の活性化をめぐるまちづくり関連の施策と都市計画の動向について、国土交通省都市・地域整備局まちづくり推進課企画専門官の澁谷浩一氏、同都市計画課企画専門官の脇山芳和氏にご講義いただいたものです。 お二人のご講義から都市の活性化をめぐる制度設計の最先端を学ぶことができました。 第二章の「都市の活性化とまちづくりの現場」では、都市の活性化を目指した「まちづくり」の現場の最先端におられる流通・まちづくりコンソーシアム代表の及川亘弘氏と、八王子市産業振興部産業政策課主査の叶清氏にご講義いただきました。 及川氏は民間シンクタンクの立場から、また叶氏は地方自治体の立場から、それぞれまちづくりの現場での取り組みをご報告いただくことで、まちづくりが多様な主体によって担われていることをあらためて学ぶことができました。 また、とかく中心市街地活性化といえば、地方都市の問題と受け止められがちですが、この大都市東京のなかでも八王子市のような取り組みがあることも教えられた点であります。 (「まえがき」より) 目 次 まえがき 和田清美(首都大学東京・都市教養学部・都市政策コース長・教授) 第1章 都市の活性化をめぐる制度設計 一 都市再生と中心市街地活性化の施策 澁谷浩一(国土交通省 都市・地域整備局まちづくり推進課 企画専門官) 1 まちづくりの幅広さ 2 都市・地域整備局が担当する都市再生関連施策 3 中心市街地活性化 4 おわりに 二 都市計画制度 脇山芳和(国土交通省 都市・地域整備局都市計画課 企画専門官) 1 現行都市計画法の誕生 2 都市計画の手法 3 これからの展望 第2章 都市の活性化とまちづくりの現場 一 まちづくりの現場が直面する課題…流通・まちづくりの視点から 及川亘弘(〔株〕流通・まちづくりコンソーシアム代表) 1 流通政策とまちづくり その歴史的変遷 2 中心市街地活性化の現状と課題 3 中心市街地活性化の現状…伊勢崎市と太田市の取り組みから おわりに…コンパクトシティの行方 二 八王子市の産業振興政策と中心市街地活性化 叶清(八王子市産業振興部産業政策課) 1 八王子市の産業振興政策 2 中心市街地活性化について おわりに |