大正地方財政史
下 巻

政党化と地域経営
都市計画と震災復興
高寄昇三(甲南大学名誉教授) 著
定価(本体5,000円+税)
2009年1月10日発行
大正地方財政史(下)
大正期も地方財政運営は、苦難を強いられました。経済社会は発展し、人口も当然増加しましたが、このような成長に地方財政は追いつくことができませんでした。大正デモクラシーという政治的改変のエネルギーは、地方財政改善に寄与するところは少なかったのです。

政府の地方財政改革は、政治・行政制度にみられるような、郡制廃止・普通選挙というような顕著な成果はありませんでした。小学校教員俸給国庫負担金のみで、地租委譲は実現せず、町村戸数割の廃止すらなされないままでした。華やかな政治・行政改革の影で、改革なき地方財政は、依然として伝統的で姑息な財政運営で処理され、負担は住民・町村に転嫁されていったのです。

大正期の歴史研究は、政党・市民運動による成功に幻惑され、改革なき町村財政の悲劇をふまえた総合評価が欠落している憾みがあります。
大正デモクラシーといわれていますが、一体、地方財政にとってどのような成果・影響をもたらしたのか、大正地方財政史上巻では制度面にふれましたが、下巻では運営面を論究していきます。

(「はしがき」より)

目 次

第1章 地方財政運営と改革課題

  第1節 地方財政運営と政党政治
  第2節 郡制廃止と行財政効果
  第3節 国政委任事務と超過負担

第2章 府県町村財政と地域再生
  第1節 府県財政の構造と機能
  第2節 建設生活行政と施策方針
  第3節 町村財政運営と農村救済策

第3章 都市財政運用と政策課題
  第1節 都市財政と都市経営
  第2節 都市計画法と都市整備財源
  第3節 都市整備と土地住宅政策
  第4節 関東大震災と復興財源





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