生存科学シリーズ No.11
地域が元気になる脱温暖化社会を!
−「高炭素金縛り」を解く「共−進化」の社会技術開発−

堀尾正靱、重藤さわ子 編著
定価(本体800円+税)
2014年3月19日発行
地域が元気になる脱温暖化社会を!
石油などの鉱物エネルギーに高度に依存しながら展開してきた世界の近代化は、高効率な産業社会を生み出してきました。しかし、地球環境は有限で、現代社会が排出する温室効果ガスの増加による気候変動が、いまや猛威をふるい始めています。

持続型社会への挑戦は、1990年代からはじめられましたが、既存のインフラ、制度、生産・流通・金融システムによって縛られているこの現代社会の低炭素化は、いわば高炭素状態に金縛りになった「カーボン・ロックイン」状態にあるといえます。また、鉱物エネルギー資源の寿命も長くはありません。高炭素金縛り状態をアンロックし、本格的な低炭素社会に移行すること、つまり「近代の作り直し」が、2050年をめどにした、しかしすぐに取り組まなければならない課題として、わたしたちの前につくつけられています。

その作り直しにおいては、金縛りの中にある産業社会のメインプレイヤーの努力が重要であるとはいえ、むしろ受動的にかかわってきた市民、地方、地域が、新しい価値観に基づくバリューチェーンを創出し、持続型社会を開拓するプレイヤーになっていくことが重要なはずです。

目 次

刊行によせて
第1章 研究開発領域設定の背景
第2章 研究開発領域の成果とその検証
第3章 地域が元気になる脱温暖化社会を実現するために
あとがき





インターネットでご購入の皆様はこちらからお願いします
公人の友社発行済書籍一覧へ


ホームへ戻る