社会の成熟化による行政ニーズの多様化、個別化への対応に向けた協働活動が様々な分野で行われています。多くの自治体では、担当部門の設置、条例の制定、そして、協働の指針作成など、協働活動の環境を整備し、協働事業が展開されていますが、本来の目的である地域の問題解決に貢献できている協働活動の報告は多くありません。
今後、地域における協働で求められている地域の問題を効果的、効率的に解決する‘成果を生み出す協働’を積み重ねていくためには、自治体が展開している協働の制度論やその評価だけではなく、協働事業の特性を前提に、個々の協働事業を成果に導いていくための協働活動に関するマネジメントについての研究と実務での応用が求められています。
本書は、地域における協働活動の実態を正確に記述し、協働活動において‘成果に影響を与える要因’を析出し、それを実務に活かすための指針を提示することを目的としています。
目 次
まえがき
序章
第1章 新しい公共における協働
第2章 協働活動で成果に影響する要因
第3章 事例研究
第4章 結論
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