地域ガバナンスシステム・シリーズ No.7
政府・地方自治体と市民社会の戦略的連携
英国コンパクトにみる先駆性
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龍谷大学地域人材・公共政策開発システム・オープン・リサーチ・センター(LORC) 企画
的場信敬 編著
定価(本体1,000円+税)
2008年3月31日発行
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![政府・地方自治体と市民社会の戦略的連携](lorc7.jpg) |
現在、日本の地域公共政策は大きな転換点を迎えています。
政府が一手に担ってきた公共を、非営利セクターや企業セクターとの新しいパートナーシップの枠組みのなかで担っていく場合、セクター間の関係性の検討が重要になってきます。
英国では、福祉国家体制と決別したサッチャー保守党政権以降、非営利セクターが公共の担い手として表舞台に登場してきました。
そのようななか、ブレア労働党政権のもと1998年に策定されたのが「コンパクト」です。
コンパクトとは「協約、盟約」という意味ですが、端的にいうと政府セクターと非営利セクターとのパートナーシップにおける関係性を定義づけした覚書です。
コンパクトでは、両者が「多くの補完的な機能と共通の価値観をもつ」ことを確認したうえで、非営利セクターを公共の福祉のために欠くことのできない自立したセクターと位置づけ、政府セクターと非営利セクターの対等なパートナーシップによって社会の改善を目指すという理念とそのための両者の責務などを、全体的な理念的枠組みとして提示しています。
本書では、この英国のコンパクトの取り組みを紹介します。
目 次
まえがき
第1章 政府セクターと非営利セクターのパートナーシップ
−英国におけるコンパクトの意義と役割
第2章 レディングのローカル・コンパクトについて
第3章 リーズ市におけるローカル・インパクトについて
第4章 バーミンガム市におけるコンパクトの取り組み
第5章 愛知県日進市における『にっしん協働ルールブック−市民活動団体と行政の協働指針[理念編]』の取り組み
第6章 資料編−英国3都市のコンパクト 一部訳
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