【内容紹介】
現在、当たり前のように行われている東京23区の区長選挙だが、かつて住民はその選挙権が奪われていた。55年前、1967年に練馬区民がはじめた「区長準公選運動」が、17の区にひろがり7年にわたる壮絶なたたかいをへて、法改正による直接公選制をかちとった。本書はその運動の貴重な記録である。東京都・23区幹部職員、議会議員、および行政学研究者、必携の書。
【著者紹介】 神原勝(カンバラ・マサル) 北海道大学名誉教授。1943年、北海道生まれ。中央大学法学部卒業。財団法人東京都政調査会研究員、公益財団法人地方自治総合研究所研究員などをへて、1988年から北海道大学大学院法学研究科教授、北海学園大学法学部教授を歴任。専攻・自治体学。
【目次】
第1部 区長準公選運動と特別区の制度
第1章 区長準公選運動―発祥から結実まで
第2章 特別区制度と区長公選・準公選運動
第2部 練馬区発・区長準公選運動
第1章 準公選運動準備期の区政と区民
第2章 第1ステージ―「区民の会」の結成と条例制定の請願
第3章 第2ステージ―政治的敗北と司法的勝利
第3部 区長準公選運動の継承と発展
第1章 中野区―初の区長準公選条例の可決
第2章 江戸川区―準公選運動の質を高める
第4部 区長準公選運動5年目の結実
第1章 品川区における準公選の実現
第2章 練馬区における第2ラウンド
第5部 資料編―判決・訴状・提言
|