近代日本都市経営史 下巻
高寄昇三 著
定価(本体5,000円+税)
2021年2月12日発行
近代日本都市経営史
 『近代日本都市経営史・上巻』は、戦前六大都市の都市経営・都市づくりの基本的課題を概説していった。その概要は、六大都市の都市整備・都市経営実績の全容を整理・分析し、あわせて都市経営の理論・戦略を類型化し、事業実績の評価を試みていった。そのため、都市経営の歴史は、明治前期の模索期、明治後期の創設期にとどまり、大正期の成長期、昭和期の成熟期は本書の下巻となった。論点は、それぞれの都市がどのような外部・内部状況にあり、どのような課題に直面し、どのように実践を展開したかである。

目次 

第1章 都市形成と都市経営の成長
〇第1節 大正期の都市経営と都市計画
都市膨張と経営環境の変貌/大都市行財政システムの劣化/都市経営思想の政策課題/
大正期の都市経営思想/実践的経営論の政策性と実効性/後藤新平の都市経営思想/都市経営能力の虚像と実像
〇第2節 都市計画法と震災復興事業
都市計画法制の都市形成機能/都市計画事業の財源問題/「東京市政要綱」の先導性と実現性/
関東大震災と復興計画の対立/復興事業の成果と財政後遺症

第2章 土地対策の実施と公営企業の拡大
〇第1節 土地問題と土地区画整理
地価上昇と土地税制の欠陥/自治体土地対策と土地開発企業/
土地区画整理事業の系譜/区画整理の効果と限界
〇第2節 公営企業の発展と公営一元化
公営交通創業と市長の決断/民営交通買収と経営効果/
公営電気拡充と官民競争激化/民営バス優先認可と官民紛争

第3章 都市再編成と都市経営の実践
〇第1節 昭和期の都市窮乏と財政再建
都市膨張と都市行財政の窮乏/東京市財政悪化と構造分析/財政再建策の混迷と挫折
〇第2節 市長主導型政治と都市経営戦略
市長主導型政治の形成/関一の都市経営思想と経営評価/関市長の経営理念と実践課題
〇第3節 都市づくりと都市経営の検証
都市づくりの思想と都市再開発/大阪市都市計画の実績分析/産業都市形成と財政運営の戦略/
生活環境都市への挑戦と実績/関市政の性格と施策の功罪/市長主導型市政の総合評価

第4章 産業都市化と都市経営の崩壊
〇第1節 国土計画と都市成長主義の試練
戦時体制と大都市制度の消滅/地方分散策と大都市集積メカニズム/工業都市化と臨海工業地帯造成
〇第2節 国家統制と公営一元化策の破綻
路面電車の経営再建策/地下鉄建設の成功と失敗/陸上交通調整法と民営バス買収/公営電気統合と営業補償


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