本書の二つの関心は、第一に、韓国政治をどう見るべきなのか、第二に、日本に酷似した地方自治制度をもつ韓国において、日本とは異なる地方分権改革の政策的帰結がもたらされるのはなぜか、ということです。
地方分権改革は、最近の世界的な潮流の一つです。
それは一国の統治システムの根幹に関わる大きな改革ですが、その目指すところや政策的帰結は異なります。
そのため、地方分権改革の分析は、一国の政治を分析するうえで、格好の対象になると考えられます。
目 次
はしがき
第1部 本書の分析枠組み
第1節 本書の位置づけ
第2節 制度
第3節 先行研究の検討
補 論 先行研究を踏まえて
第2部 地方分権改革過程の検討
第1節 民主化以前の地方自治
第2節 民主化以降の地方自治への期待
第3節 総論としての地方自治・地方分権改革
第4節 韓国の地方自治制度
第5節 地方分権改革をめぐる議論と政策展開
第6節 分析
第7節 韓国の民主主義と地域主義
第8節 相互依存モデルと地域主義
結語
参考文献
索引
初出一覧
あとがき
図表目次
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