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介護保険を直接運営する自治体の現場では、たび重なる厚労省による対処療法的な制度改正や加算減算の介護報酬等、制度の複雑化で、自治体の独自政策の構築に対して思考停止と中央集権的な政策依存体質を招いている。
介護保険制度においては、保険者としての自治体の果たすべき役割は、大変大きいにもかかわらず、人々の諦念と疲弊感は大きい。
本書は、そういう時代であるからこそ、介護保険の理念を再度ひもとき、これからの介護保険制度のあり方を、議論するきっかけにしていただくように考え、企画したものである。
(「はじめに」より)
目 次
はじめに
第1章 介護保険制度
〜2018年介護保険改正と問題点
第2章 地域包括ケアシステムは可能か
〜総合事業と地域包括ケアの市町村対応
第3章 介護保険
〜これからの10年でできること
第4章 ねりま介護保険問題研究会
〜事業所の取り組み
第5章 共助のまちづくりシンポジウムと市民協働
〜経過と到達点、課題
第6章 オール西東京モデルの構築を目指して
〜西東京市の地域包括ケアシステム構築に向けた取り組み
あとがき |
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