本書は2009年12月から2010年6月まで河北新報に掲載した連載企画「変えよう地方議会 あすの自治」をもとに編集した。
多くの議会が根拠のない権威にあぐらをかいているのは事実だが、だからといって住民の代表機関に不要論を突き付けることが、本当に望ましい選択なのだろうか。「地方議会とは何か」を問い直し、あるべき自治の姿を再定義したい。私たちの取材はこうした問題意識から始まった。
2011年3月11日、東北地方は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた。取材にご協力いただいた方々の中にも犠牲者がいる。今後、東北の自治はどうなるのか。そして議会は、住民は・・・。答えは簡単には見つかりそうにない。しかし、あすの自治を見つめ、伝えていくことが、未曽有の震災を生き残り、再生を託されたわたしたちの責務であると考え、新たに震災後の地方議会の動きと、主な自治体の被災データを書き加え、世に送り出すことにした。
「あとがき」より
目 次
序にかえて 東日本大震災と地方議会
「変えよう地方議会」解題
プロローグ 政権交代の余波
第1部 聴く、話す
第2部 つくる、考える
シンポジウム
第3部 ためす、迷う
第4部 閉じる、寄りかかる
仙台市議会対話集会
第5部 縮む、見失う
第6部 なびく、まどろむ
対談 議会改革の処方せん
第7部 かすむ、みがく
第8部 背負う、耐える
第9部 気づく、むすぶ
特集
エピローグ
あとがき
|