自治体<危機>叢書
自治体連携と受援力
〜もう国に依存できない

神谷秀之、桜井誠一 著
定価(本体1,600円+税)
2013年4月22日発行
自治体連携と受援力〜もう国に依存できない
東日本大震災が発生した日、神谷と桜井は偶然にも同じ部屋で一緒に、その惨状をテレビで見ていました。その後、神谷と桜井は、被災地に入り、復旧・復興へ向けた今後の長い道のりなどを話してきました。

桜井が当初から強調していたのが、中国四川大地震における「対ロ支援」と同様の自治体間支援を全国展開すべきだということでした。そして「受援力」を自治体が身につける必要性を強く訴えました。
神谷は、自治体間の相互支援が群生する状況を見て、「自治体連携元年」と呼ばれるような歴史の転換点になるのではないか、と感じました。そして、被災現場が主役になる仕組みづくりを、首尾一貫して主張し続けています。

そうした二人の考えの一端をまとめたのが本書です。

被災した場合にどう支援を受け入れるかという「受援」をテーマにした本は、私たちの知る限り、まだ出版されていません。そうした現状を反映してか、自治体も、支援に比べ、「受援」にほとんど関心を示しません。
出版本がないことは、「受援」が自治体の危機管理に不可欠な概念になると考えた神谷と桜井にとっても、「受援」を学ぶ際の支障となりました。
そこで、未熟ながら自ら出版して、「受援」を広く世の中に問題提起したらどうかと考えました。
本書が、自治体の自立や危機管理の向上に少しでも役立てば幸いです。

(「あとがき」)より

目 次

序 章 東日本大震災が開けた「窓」〜これから何をすべきか
第1章 自治体間支援の群生〜自治体連携元年2011
第2章 重層化する日本社会〜多方面からの多彩な支援
第3章 もう国に依存できない〜なのに国が復興を阻害する
第4章 なぜ受援か〜支援を上手に生かせなかった
第5章 受援力の強化〜自治体における受援計画づくり
第6章 神戸市の受援計画〜全国に先駆け、支援受け入れマニュアル化
第7章 支援力の強化〜被災地が受け入れやすい応援を
終 章 今すぐ行動を〜大災害時代の危機管理
あとがき




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