北海道自治研ブックレットNo. 2
議会基本条例の展開
その後の栗山町議会を検証する

(社)北海道地方自治研究会 企画
橋場利勝(栗山町議会議長)
中尾修(栗山町議会事務局長)
神原勝(北海道学園大学法学部教授)
定価(本体1,200円+税)
2008年8月30日発行
議会基本条例の展開
全国の自治体議会に衝撃をもたらした栗山町の議会基本条例制定から2年。
条例の具体的な展開過程を検証し、今後の課題を探ります。


<橋場> 全国で初めて議会基本条例を制定したので、反響があるとは思っていましたが、これほど大きなものになるとは当初考えてもいませんでした。遠くは九州をはじめ、全国各地を基本条例を説明で訪ねると、「栗山町に行ってきた」という声をよく聞きました。自治体議会改革への議員の意欲が高まっていると感じました。

<中尾> 条例制定当初に、全国からこれほど反響があるとは思っていませんでした。基本条例の内容の8割は条例制定前にすでに実施してきたことでしたから、議員の皆さんも私たちも格別に大きな仕事をしたという実感はありませんでしたが、反響が大きいのは、自治体議会の再生とか今後に対する期待の表れだと思います。


<神原> 実行することを具体的に内容として盛り込んだ条例をつくることが基本で、抽象的な条例は効用がありません。全国の議会関係者が栗山町議会に大きな関心を寄せたのは、まさにこの具体的に示された優れた議会運営の方法でした。
 私は各地での講演の折に、「栗山町のような小さな自治体だから議会基本条例をつくることができたのではないか」と度々聞かれました。たぶんお二人もよく尋ねられると思います。橋場議長は巧く答えていましたね。「自治体の大小ではなくて、改革に対する志の大小の問題だ」と。けだし名言、私もその通りだと思います。

(「序章」より)

目 次

序 章[感想] 基本条例の制定から2年
第1章[反響] 全国に広がる基本条例の波紋
第2章[展開] 基本条例の各論とその実践
第3章[計画] 議会が主導した総合計画の策定
第4章[体制] 議会活動を支える事務局体制
第5章[変化] 何がどのように変わったか
第6章[課題] 今後の改革課題は何か

議員と職員のメッセージ
改正・栗山町議会基本条例



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