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世界的に注目を集めている書籍が、
いよいよ日本でも発売!
フィンランドの強い競争力と高い生活水準は、個人の努力と自己開発を動機づけ、同時に公的な支援も提供する、北欧型福祉社会に基づいています。
民主主義、人権に対する敬意、法治国家の原則と優れた政治が社会の堅固な基盤です。
フィンランドでは、国と自治体は、社会福祉と保健、教育と研究に不可欠な役割を果たしますが、市民自身が様々なNGOを組織し、サービス提供者としての役割を通じて制度に活力を与えています。
北欧5か国は競争力、持続的な発展、汚職の無さ等の国際比較において、高い評価を得ています。この本の100余りの論文は、多様でかつ興味深いソーシャルイノベーションを紹介しています。
この本で紹介されているイノベーションの多くは、何十年もの間、フィンランドにおいて実施に成功しているもので、これは予測できる将来にも継続されるでしょう。
私たちの将来の目的は、福祉社会と競争力の結合であります。
それらは敵同士ではなく、パートナーなのです。
タルヤ・ハロネン〔フィンランド共和国大統領〕(「刊行によせて」より)
学力世界一として話題となっているフィンランドですが、その強い競争力と持続的な経済成長、高水準の福祉社会もまた、世界の注目を集めています。
フィンランドのこうした力は、技術改革・科学改革によってだけもたらされているのではなく、数多くの社会改革によって支えられているのです。
本書は、すでにフィンランド語、英語で出版されており、ロシア語、スウェーデン語、中国語でもまもなく出版される予定です。
目 次
刊行によせて タルヤ・ハロネン(フィンランド共和国大統領)
編著者序文
1 政治・行政
●憲法委員会
●未来委員会
●地方自治、連立政権
●女性の参政権と40%定数制度
●汚職の排除・世界で最も汚職の少ない国
・・・etc
2 社会政策
●社会政策としての住宅供給
●学生専用住宅
●サービス付き住宅
●父親休暇
●無料の学校給食
・・・etc
3 保健ケア
●妊婦と幼児の保健所
●交通死亡率の半減
●自殺予防国家プロジェクト
●性病の管理対策
●たばこ法
・・・etc
4 教育・文化
●図書館制度
●無料の高等教育
●フィンランド児童の読解力
●大学所在地の分散
●音楽学校
●自由な生涯学習制度
●演劇や博物館への助成
●フィンランド式物語創作法
●フィギャーノート音楽教育法
・・・etc
5 戦争と平和のはざまで
●トルニオ・ハーパランタ双子都市
●後援自治体運動
●アハヴェナンマー非武装地帯
●カリヤラ住民の引き揚げ事業
●消極的抵抗・ロシアの抑圧に対抗して
6 市民社会
●NPOの国
●政党助成金
●1%運動・所得の1%を開発援助へ
●平和駅・平和運動の拠点
●赤十字の空腹の日・災害援助基金
・・・etc
7 ソーシャルテクノロジー
●リナックス・LINUX
●テキストメッセージ・SMS
●インターネットチャット・IRC
●モロトフのカクテル・対戦車火炎瓶
8 日常生活の喜び
●ボランティア活動
●サウナ
●ヨウルプッキ・サンタクロース
●フィンランドのタンゴ
●フィンランド人のカラオケ
●ペサパッロ・フィンランド式野球
●ナイステンキュンピ・女性の10Kmマラソン
●食器乾燥棚・29,900時間の節約
●ラクリッツア・フィンランド人の愛する黒いお菓子
・・・etc
訳者のあとがき |
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