|
今号の特集は「文化と絆」です。
「限界集落」「耕作放棄地」が全国に広がっています。都市居住者に欠かせない”生活機能”の崩壊が続いています。都市部でさえ、生活の空洞化が問題化しています。
生活文化の宝庫である農山漁村の衰退は何を意味するのでしょうか。機能、効率性を追い求めた一面的な構造改革の爪あとが、私たちの生活を脅かしている現実に目をつぶるわけにはいきません。
グローバル化した社会で私たちが目指すのは、全体が均質化に向かう中で、いかに「個」を大切にした文化と絆を育み守るかではないでしょうか。「時代の峠」の向こうに何を見るか。私たちは今、その場面に立たされているのかもしれません。
(「特集」より)
なお、「地域政策」は、今回の春季号No.39をもって、休刊となります。
バックナンバーは、引き続き、販売いたします。
目 次
【特集:文化と絆】
「時代の峠」の先を共に考えよう
-文化力と絆
三重県知事 野呂昭彦
文化の再生で地域社会の再創造を
-共同体意識の喪失が日本社会を覆っている
東京大学名誉教授 神野直彦
文化力が人間中心の時代を開く
-「旧弊」を理由に日本の良さが棄てられた
(株)資生堂名誉会長 福原義春
【座談会】
分権・地域主権の表裏
読売新聞東京本社編集委員 青山彰久
共同通信社編集委員兼論説委員 鎌田 司
千葉大学法経学部教授 新藤宗幸
(司会)「地域政策」編集長 尾形宣夫
|
|