地方自治ジャーナルブックレット No.58
東京都区制度の歴史と課題
都区制度問題の考え方
栗原利美 著
米倉克良 編
定価(本体1,400円+税)
2012年4月20日発行
現わが国の地方自治制度としてはきわめて特殊な制度である東京都区制度。
その問題性・歴史・課題を、幻の「提言」といわれる都区政研究会の「都政改革討議のための提言」(資料として掲載)の考え方を基本に、検証します。
それとともに、都庁職員・特別区職員の考え方に強く存在する「都区一体性」「特別区一体性」という観念がいかに幻想であり、破綻したものであるかを明らかにします。
目 次
序文
第1章 東京都制の成立過程 都区制度の原型としての都制
第1節 東京府一五区の成立 郡区町村編成法
第2節 東京市の誕生 三市特例の制定と廃止
第3節 特別市制運動の展開 六大都市自治権拡充運動
第4節 一九四三年東京都制の成立 軍国主義下の都制
第2章 戦後都区制度の歴史沿革 区長公選復活への道のり
第1節 戦後民主化と特別区自治権拡充
第2節 区長公選の廃止と「東京市役所」の復活
第3節 都市問題の激化と特別区への事務移管
第4節 区長準公選運動と区長公選復活
第3章 都区制度改革の展開と改革の現実 基礎自治体へ向けて
第1節 「都政改革討議のための提言」(都区政研究会)の検討
第2節 特別区と東京都における都区制度改革案の検討
第3節 都区制度改革「特別区=基礎自治体」へのプロセス
第4節 「特別区=基礎自治体」の実現と都区制度改革の現実
第4章 都区制度の改革構想 東京の自治・共和への新たな展開に向けて
第1節 都区制度改革構想の原則
第2節 特別区の課題 真の基礎自治体としての自立へ
【資料】 「都政改革討議のための提言」都区政研究会(1976年5月20日)
あとがき 都区制度問題の考え方
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