地方自治ジャーナルブックレット No.52
大阪都構想と橋下政治の検証
府県集権主義への批判

高寄昇三 著
定価(本体1,200円+税)
2010年7月28日発行
大阪都構想と橋下政治の検証
橋下大阪府知事は、地方制度改革において突如、大阪都構想を発表し、大阪市との行政的連携を破棄、敵対関係も辞さずとの強硬姿勢を打ち出しました。しかも、その実現のためローカルパーティー「大阪維新の会」を設立し、大阪府議会・大阪市議会、さらには大阪府下の首長の選挙に、政治的勢力を扶植しつつあります。

本書の主たる論題は、地方制度論としての、都制の問題点の指摘と、危機にたたされた指定都市制度の擁護論です。

大阪都構想がなざ提唱されたのか、都制の地方制度としてのメリット・デメリット、また都制方式への地方制度調査会の意見・改革案、さらに東京都制と特別区との関係に論及し、大阪都構想がもつ欠点を指摘します。

本書は、大阪都構想に関して政策論を深めていく素材としてまとめました。論争の参考としていただければ幸いです。

(「はしがき」より)

目 次

はしがき

一 大阪都構想と市町村支配
  1 大阪都構想と市町村自治の危機
  2 「大阪維新の会」と大阪府集権主義
  3 大阪都構想への自治体の反応

二 大阪都構想と地方制度改革
  1 道州制ビジョンの虚構
  2 府県再生の処方箋
  3 指定都市拡充の方策

三 大阪都構想の制度的課題
  1 東京市消滅と都制の混乱
  2 地方制度調査会と都制改革
  3 東京都・特別区の紛争
  4 不毛の二重行政論争
  5 都制機能不全と東京都分割論

四 大阪都構想実現への橋下戦略
  1 橋下知事の経済戦略
  2 橋下知事の政治的手法
  3 橋下知事の財政手腕
  4 橋下知事の行政方式
  5 橋下改革の総括評価


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