地方自治ジャーナルブックレット No.51
討議する議会
自治体議会学の構築をめざして
江藤俊昭 著
定価(本体1,200円+税)
2009年12月25日発行
本著は、「自治体学会議員研究ネットワーク」結成大会記念フォーラム〜「議員による自治体学会、自治のための議会学」発信〜での基調講演「自治のための議会学−人格を持つ議会」を大幅に修正加筆したものです。
本書のキーワードの一つは「議会が人格をもつ」です。
今までどうしても議会というと、議員それぞれが動いているというイメージがあり、会派というものが大変重要なものとして位置づけらてきました。
しかし、ご存知のように、地方自治法を読むと、「議員」の権限は出てきません。「会派」という言葉も2000年自治法改正から政務調査費との関係で出たくらいなものです。
議員は、誰もが認める選挙で選ばれているわけですから、強い正統性があります。しかし、各議員それぞれが権限をもっているかというと、そうではありません。
口利きばかりやっている議員、これは大いに思い違いをしているわけです。
本当は、議会として一丸となったときに権限をもつのです。
従来はこのことがあまり意識されてこなかった、これが重要なポイントです。
(「はじめに−議会が人格をもつということ−」より)
目 次
はじめに−議会が人格をもつということ−
1 議会を考える視点
2 日本の地方政府形態における議会
3 日本の政府形態のイメージ:機関競争主義の作動
4 地方議会の現状とその変化
5 機関競争主義における議会
6 議員活動と報酬・政務調査費・定数
−議会を充実させる条件整備1−
7 議会事務局機能の充実
−議会を充実させる条件整備2−
8 自治体議会学の構想
むすびにかえて
−議会改革は住民自治運動によって豊富化−
質疑
資料
<表>議会と長の権限
[付記]
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