文化の見えるまち 自治体の文化戦略 |
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森 啓 著 公人の友社 定価(本体2,400円+税) 2009年8月15日発行 |
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文化の見えるまちとは、「住んでいることが誇りに思えるまち」のことである。 文化は計量化できない価値であり、目に見えるものでもない。 見えない価値を保存し、創出する営為が「文化の見えるまちづくり」である。 自治体の存立意味は、「文化の見えるまちをつくる」ことにある。 非文化的な日本列島の現状は、省庁政策に従属した結果である。産業基盤の整備に財政を投入し公共事業を肥大化させて、地域文化を破壊したのである。 自治体財政の軒並み赤字は、米国の内需拡大要求で公共事業を強要された結末である。市町村合併を強要し三位一体改革を反故にしたのは、省庁官僚である。 省庁政策に従属してはならない。省庁官僚に服従しては、「文化の見えるまち」はつくれない。自治体は政策自立しなければならない。政策形成力と政策実行力を高めなくてはならぬ。 地域を守るのは、自治体である。 「まえがき」より 目 次 まえがき 第1章 文化の見えるまち 第2章 文化ホール 第3章 <対談>文化ホールと自治体の文化戦略 松下圭一×森 啓 第4章 行政の文化化 第5章 協働と行政の文化化 第6章 地域文化の主体 第7章 <鼎談>文化行政への視角 鶴見和子×清成忠男×森 啓 第8章 文化行政の沿革 第9章 展望 第10章 日本文化行政研究会小史 |