バックパッカー 体験の社会学
日本人の若者・学生を事例に
萬代伸哉 著
多田治・須藤廣 解説
定価(本体2,200円+税)
2020年6月5日発行
職員ハンドブック〔2017年版〕完全対応問題集
本書では日本人の若者たちがなぜバックパック旅行に出るのかを旅人へのインタビューを通して探求する。観光社会学の理論やブルデューによる資本概念について触れながら考察をすすめる。バックパッカーは「学び」「非日常」「主体性」「経験」「語り」といった要素を重視している。

目 次

序章
  0.1 導入 バックパッカーとは 
  0.2 はじめに 
  0.3 本書の内容構成 
 第一章 中心概念―本研究の調査対象者について
  1.1 調査の入り口としての「バックパッカー」 
  1.2 「バックパッカー」は、いかに議論されてきたのか 
  1.3 大野哲也による現代バックパッカー深化に関する四段階の分類 
  1.4 近代観光の発展とマス・ツーリズムの誕生、そして個人旅行者の出現 
 第二章 先行研究と本研究のリサーチクエスチョン、研究意義
  2.1 先行研究 
  2.2 本研究のリサーチクエスチョンと課題 
  2.3 本研究の動機 
  2.4 本研究の意義 
 第三章  調査方法
  3.1 調査課題への解決姿勢と調査手法 
  3.2 第一回インタビュー調査について 
  3.3 第二回インタビュー調査・フィールド調査について 
  3.4 第三回インタビュー調査について 
 第四章 「学び」
  4.1 知らない世界を知りたかったから 
  4.2 肌で感じて学ぶ 
  4.3 「タビイク」というバックパッカー支援プランに参加しました 
  4.4  ちゃんとしたバックパッカー 
 第五章 「非日常」
  5.1 何かしなきゃいけない 
  5.2 国外で未知の体験に触れる 
  5.3 不安定な世界に行きたかった 
  5.4 希薄化した(カルい)非日常―バックパッカー精神とかわかんないす 
  5.5 日常を非日常に持ち込む―バックパック旅行はイベント 
  5.6 インターネット的「日常―非日常」区分の消滅 

 第六章 「主体性(選択)」
  6.1 旅行計画の策定―一つで三つ美味しい 
  6.2 気の向くままに自由に旅する―本当にもう自由に行動ができる 
  6.3 不確実性の中での選択―その時の、その状況で 
  6.4 リスクを背負う―リスクの中にもセーフティーな部分がある 
  6.5 旅人の間でのリスク情報の共有―外はダメです 
 第七章 「経験」
  7.1 いろいろな経験をしたいから―体験として蓄積される 
  7.2 自己肯定感を増したい―いろんな経験、衝突で成長してきた 
  7.3 旅行の上達―レベルアップはしてるな 
  7.4 旅行の知識と技術の蓄積―追々バックパッカーになった 
 第八章 「語り」
  8.1 象徴としての語り―他人に言える経験が欲しかった 
  8.2 象徴体験を身体化する(潜在的な象徴資本)―お客さんに面白い話をできたら 
  8.3 自己満足としての語り―自慢したいだけです 
  8.4 書き残された旅人の正義感―お金で春を売ることはさせたくない 
 補論1 自らのうちに象徴体験として位置づける―記憶は財産です 
 補論2 かつての旅人はどこを目指したのか 
 第九章 総論―文献整理、調査結果からバックパッカーについて言えること
  9.1 現在のバックパッカーとバックパッカーイメージ 
  9.2 個人の脱埋め込み化が進行する現代社会とバックパッカーの再帰的自己 
  9.3 バックパッカーの複数的性格とその多様性 
  9.4 移動と資本について 
  9.5 バックパッカーによるコミュニティーの形成そして社会への再帰性 
  9.6 本研究の結論―リサーチクエスチョンへの回答 
  9.7 本研究の到達点と今後の課題 
  参考文献一覧
  解説
   ・多田治 若き旅びとの伴走者として――自分の内側から垣間見る〈世界〉 
   ・須藤廣 「バックパッカー」体験の社会学に寄せて― 
  謝辞
  あとがき
  付録
   ・調査実施地の地図 
   ・聞き取りをおこなったインフォーマントリスト 
   ・調査現場の写真 
   ・調査質問票(二〇一三年) 
   ・インタビュー導入用調査質問票(二〇一七年) 
 旅行記:インドは判ってくれない
 執筆者紹介


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